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『硫黄島からの手紙』キャスト&二宮インタビュー [金曜ロードショー]

8月15日の金曜ロードショー『硫黄島からの手紙』は、

2006年12月9日に公開されたアメリカ映画です。


キャストは渡辺謙以外は全員がオーディションで選ばれましたが、

クリント・イーストウッド監督が二宮に感銘して、

新たに二宮の為に西郷昇陸軍一等兵という役を作り、ストーリーも変更したそうです。

二宮君、スゴイです。英語を勉強してハリウッドを目指したらどうでしょうか。


キャスト


●栗林忠道陸軍中将
   渡辺謙

●西郷昇陸軍一等兵(バロン西)
   二宮和也

●西竹一陸軍中佐
   伊原剛志

●清水洋一陸軍上等兵
   加瀬亮

●伊藤海軍中尉
   中村獅童

●花子(西郷の妻)
   裕木 奈江

●藤田正喜陸軍中尉
   渡辺 広


二宮インタビュー

もともと僕は役作りをするタイプではないけど、
今回はそれに輪をかけて何もやりませんでした。
台本をもらったのも、撮影開始ぎりぎりという感じだったので。

「戦争中にこんな奴いないだろう」という人物にしようと自分でねらってみた。
台本を読んだとき、観客は西郷というキャラクターを通してこの映画を見るだろうと思った。
だから、今の時代にもいそうな、観客が気持ちをのっけやすい人物になろうとした。
映画を見やすくするには、そういう人が一人はいたほうがいいんじゃないかと思って。

 監督からは「こうして、ああして」ではなくて、「本当に好きにやっていいよ」と言われていた。
だから、監督を通した渡辺謙さんではなく、謙さんと俺でぶつかり合えた。非常にラッキーでした。
Newsweekより


二宮君は、ホント役者の才能がありますね。

もう、「嵐」は卒業して、

俳優に専念した方がイイですよ。


『硫黄島からの手紙』の予告動画です。





硫黄島の戦いとは

硫黄島は、東京の南約1,080kmにある、小笠原諸島硫黄島村に属する火山島で、島の表面の大部分が硫黄の蓄積物で覆われています。

終戦の半年ほど前の1945年2月19日 にアメリカ海兵隊が硫黄島を急襲し上陸を開始。

日本軍は激しく抵抗しましたが、島は制圧され、

3月26日、栗林忠道大将以下残った300名ほどの日本軍が最後の総攻撃をして玉砕。


硫黄島の戦いでの日本軍の戦死者は20,129名。捕虜が1,023名。

アメリカ軍の戦死者は6,821名で、戦傷者が21,865名。

アメリカ軍地上部隊の損害が日本軍の損害を上回ったきわめてまれな戦闘であり、

また、アメリカが第二次大戦で最も人的損害を被った戦闘のひとつに数えられた、

それほどの激戦だったのです。


映画の見どころ

一人でも多くの兵士を生きて日本に帰そうと奮闘し、

アメリカ軍で語り継がれる存在となった栗林忠道中将が主役であり、

渡辺謙さんの演技が見ものです。


一方、注目したいのは、

クリント・イーストウッド監督から「類いまれな才能」と絶賛された、

二宮和也の演技ですね。

当時としてはあり得ないかも知れない、

戦争を拒否する現代の若者にも通じるようなキャラクター。


この映画を通じて、

戦争というものについて考えるよい機会だと思います。


くしくも、放映される8月15日は終戦記念日です。


太平洋戦争での戦死者、

硫黄島での戦死者、

彼らの思いがいかばかりであったのか、

噛みしめ、


黙とうを捧げます。



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『少年H』のあらすじ(ネタバレ) [日曜洋画劇場]

2013年8月10日に公開された『少年H』が、

いよいよ年8月17日に日曜洋画劇場で放映されますね。

原作は1997年に刊行された妹尾 河童(せのお かっぱ)の自伝的小説。


昭和初期の神戸で戦争に巻き込まれながらも、

たくましく生き抜いた名もなき家族の物語です。

映画では、主人公の父親役が水谷豊、母親は伊藤蘭。

本物の夫婦が演じています。

キャストは、小栗旬、早乙女太一、原田泰造、佐々木蔵之介、國村準、岸部一徳等々。


【予告動画】




◆あらすじ◆

少年H.jpg

洋服屋を営む父と熱心なクリスチャンの母親と妹の4人家族の物語。

主人公・肇は、母親に編んでもらった「H」というイニシャルの入ったセーターを着ていたので、

「H」というあだ名がついた。

戦争の足音が近づいてきていて、

少年Hの周りではいろんな事件が起こり始める。

教会の先生がアメリカに帰国。

オペラ音楽のレコードを聴かせてくれたうどん屋の兄ちゃんが政治犯として逮捕。

元女形の旅芸人で映画技師のオトコ姉ちゃんに召集令状が届くが、
逃亡の末、首つり自殺をする。

そして、少年Hの父親がスパイ容疑で警察に連行される。・・・・・・


少年Hは中学校に入学するが、軍事教練を受ける日々が続く。

父は消防士になることを決意し、母は地区の消防訓練を指揮。


戦況は悪化し、空爆も激しさを増し、神戸も大空襲に襲われ、街は焼け野原に。


やがて、終戦の時を迎えるが、

一家は避難所生活を余儀なくされる。

そんな中、H家出をし、自殺を図るが死にきれず家に帰る。


父親と和解した少年Hは家を出て画家を目指すと父に告げる。



◆批判◆

児童文学作家の山中恒氏がかなり厳しく作品を批判しています。

自著『間違いだらけの少年H』の中で、

戦後的な価値観や思想に基づいて初めから結論ありきで描かれた作品である、年表と新聞の縮刷版をふくらませて作り上げたような作品、
と酷評しています。

これに対して、妹尾氏は反論していませんが、

指摘された誤り等については、文庫化する際に変更、削除を行っています。

映画化の際にも、隆旗監督は直したそうです。


批判もありますが、

概ね評判は良いようです。


ひとつの作品として、個々が感じる部分は違うと思いますが、

楽しめればよいのではないでしょうか。


あなたは、どう感じるでしょうか?

8月17日の日曜洋画劇場で、確かめてみて下さい。









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